教員よ、大人になろう。生徒が受験期に学校に来なくなるそんなクラスの担任の先生方へ

教員よ、大人になろう。生徒が受験期に学校に来なくなるそんなクラスの担任の先生方へ

生徒が学校に来ない?

受験が近づくと、次第に学校に来なくなる生徒がちらほら出てきます。
理由はまちまちですが、塾に行って1日勉強していたいから、家で朝から始めた方が時間を有効に使えるから、といったものが目立ちます。
学校に行かないことで留年したり、志望校の受験に弊害が出たりしないことを分かった上で行かないという人も十分います。

なぜこのような状況が生まれてしまうのでしょうか?

受験生は焦っている。

受験は人生を決める重大なイベントです。

20歳にもならない若者たちには相当なプレッシャーです。

受験を目前に控えた今になって急に、一分一秒が惜しくなる。

受験生は不満を抱えている。

焦っているだけなら、学校へ来ない理由としては微妙です。では、本当の理由にはどんなものがあるのでしょうか。

私自身が感じたのは、「他の生徒」の存在です。
これは一体どういうことでしょうか。

国公立受験組から見て、私立受験組はうらやましい

国公立受験をする人は受験する科目も私立大受験生に比べて多く、また、試験の日程も遅いです。
さらには推薦によって第一志望にスムーズに入ってしまう人もいます。
国公立大学にもAO入試や推薦がありますが、私立大の推薦よりは少なく、狭き門であることに間違いないでしょう。

つまり、早く受験を終えたり、少ない科目に集中できる私大受験生が羨ましいのです。

無論、国立大を志望しているのは志望した彼ら自身です。しかし、「自己責任」で片付けるのはなんとも気の毒です。家庭の事情、教育のレベル、社会的立場から国立大を受験する生徒にとっては、勉強以外に障壁があること自体ストレスでしかないのです。

どうしたらいい?

彼らは彼らなりの人生設計をした上で進路を決定し、合格を勝ち取ったわけです。それは否定するものではありません。

では、どうすれば良いのでしょうか。

高校は、その歴史から作られる独特の校風がどこの学校にも存在します。それは呼び寄せる生徒にも必然的に当てはまります。つまり、高校での友達は非常に思想や生い立ちが似通っているのです。

そんな価値観の合う仲間たちと出会えたからこそ、彼らと敵対するのはもってのほかです。受験はみんなで乗り切るもの、仲間と共に頑張るものという意識こそ、クラスを団結させ、全員を志望校に送り出す環境を作るのです。

実際に受験を経験して

私の学校はいわゆる進学校と呼ばれるもので、みんなの意識も高く現役思考でMARCHや早慶への進学率も良好でした。だからこそ学校の授業に対して無意味さを感じたり、焦りから一人になりたくなったりしがちです。

私の学年のあるクラスでは、先生にメールで連絡を送れば欠席もやむおえない、という黙認状態でした。
東大を含む国立大を受験する能力を持つ生徒も多く、期待されたクラスでした。

受験が近づき、そのクラスでは出席率が下がり、半分程度しか生徒がいなかったと聞きます。

ここまでの流れで想像がついた方もいると思いますが、このクラスから芳しい実績を残した生徒はいませんでした。
現役で合格した人も、第一志望は落ちて併願で入るという状態です。

対して私のクラスは、先生が非常に優しく、面倒見が良く、包容力のある人でした。生徒と真摯に向き合い、とことん話し合ってくれる先生のそのクラスは、受験を控えてもほぼ全員が出席し、互いの勉強の成果を話し合ったり、夢を語り合ったり、時には馬鹿騒ぎをしたり。

そんな私のクラスは合格実績は上々、最後まで全員で受験を乗り切ることができました。

改めて、教育者のみなさまへ

受験が近づき、生徒が学校に来なくなっても決して見捨てないであげてください。彼らは彼らなりに悩んで、焦って、頑張ろうとして塾や家を選んでいるのです。

放置する、もしくは怒鳴って来させる。これらは何の解決にもなりません。
生徒とまっすぐに向き合い、何が困っているのか、どうしてほしいのかを一緒に考えましょう。

あなたが本気で向き合えば、生徒も必ず心を開いてくれます。

「受験のせいで高校3年生はつまらなかったな」と言う生徒が一人でも減りますよう、私からお願いいたします。