勉強法 成績がぐんぐん伸びる問題集の選び方・使い方

成績がぐんぐん伸びる問題集の選び方・使い方

成績がぐんぐん伸びる問題集の選び方・使い方

はじめに

理系科目の試験において、参考書や教科書の内容を理解しただけでは対応できません。問題集でいろいろな問題をたくさん解いて知識を吸収し、それらを使えるようになって初めて試験に対応できる力がつきます。

しかし、むやみやたらに問題集をたくさん買って解けばいいというものでもありません。
大事なのは”量”より”質”です。質の良い勉強をすることで効率的に知識を吸収できるのです。

そこで、問題集をうまく使い、効率的な勉強をするためのポイントを挙げていきます。

①浮気をしない

使う問題集はたくさんの問題集に浮気をせずに、各科目、または各科目の各分野ごとに一つにしぼり、使う参考書はなるべく少なくしましょう。

また各科目で使う問題集のシリーズは揃えましょう。たとえば物理は河合出版のもの、といった具合です。違うシリーズのものを使うと、同じ問題でも解き方が違っていたりということもあるためです。できれば使っている参考書とも揃えるといいと思います。

②自分に合うものを選ぶ

自分に合う問題集を選びましょう。
選ぶポイントとしては、「問題のレベル」「解説」「量」を見てください。

まず、問題のレベルですが、ぱらぱらみて、6、7割ほど解けそうな問題があるものがちょうど良いと思います。
次に問題の解説を見てください。問題の解き方だけではなく、重要なポイントや補足説明が充実しているものを選びましょう(理由は後ほど書きます)。また、レイアウト(カラーかモノクロか、文字の大きさなど)や説明の仕方(口語的だったり、箇条書きだったり)にもいろいろありますので、肌に合うものを選んでください。
最後に量です。多すぎず少なすぎず、問題集1冊を1周解き終わるのに一ヶ月かかるかかからない程度の量がちょうどいいと思います。

書店に行って自分の目で実物を確かめたり、ネット注文であれば口コミや内容のラインナップなどをよく調べてから購入しましょう。

③一つの問題に時間をかけない

問題を解くときどのくらい時間をかけていますか?5分かからず解ける問題もあれば、30分悩んでも結局解けない問題もあると思います。しかし、悩んでいる時間にあまり意味はありません。考える力をつける練習にはいいかもしれませんが、それは過去問演習のときでいいのです。

問題集を解くときは、まず3分ほど考えてみます。解けそうと思えたらそのまま解き、3分考えて分からない場合は潔く答えをみましょう。できなかった問題はしっかり解説を読んで3日後にもう一度解いてみます。そこでできなかった場合は解説を読んでまた3日後に…を繰り返します。
そうすると問題集をスイスイ進められるため達成感が得られ、やる気アップにつながるのです。
問題集は試験と違い、間違えたりわからなくてなんぼなのです。

④解説を隅々までチェック

問題集は問題を解くことよりも、解説をよく読むことのほうが重要です。先ほど、解説において重要なポイントや補足説明が充実している問題集が良いといったのもこれが理由です。

解説をよく読むことで、どのような知識が必要なのか、その知識を使う場面はどこか、他の関連する知識など、分かること・吸収できることがたくさんあります。

正解した問題の解説もよく読みましょう。

⑤最後までやりきる

最後までやりきるとは、ただ問題集の最後のページまで手をつけることではありません。問題集丸々1冊を全て自分のものにするのです。

まず③で紹介した方法で最終ページまで終わらせます。2周目も③と同じ方法でやります。2周目はおそらく時間はそんなにかからないはずです。そして、3周目では、1周目・2周目で詰まった問題のみをやります。
その後は、1ヶ月に1回程度の割合で、問題集を確認し、知識を定着させていきます。
問題の一文字目を見ただけで問題と解説の両方がぱっと頭に浮かんでくるようになれば完璧です。

これが”やりきる”ということです。

まとめ

問題集を有効活用するための5つのポイントを紹介しました。

これだけやって成果が出るかは個人差もあると思いますが、私はこの方法で化学を、molの概念すらわからないところから半年で、国立大学の過去問演習に対応できるほどの力をつけることができました。

問題集の選び方・使い方が分からない方、理系科目が苦手な方も得意な方も、参考にしていただければ幸いです。受験生のみなさん、頑張ってください!