勉強法 慶応に合格した実体験!大学受験用に学習した英語の底力とは?

慶応に合格した実体験!大学受験用に学習した英語の底力とは?

慶応に合格した実体験!大学受験用に学習した英語の底力とは?

① 大学受験の準備まで

私は公立高校の中位校に在籍しておりましたが、早く(高1・2の頃)から大学受験の準備で追い立てられた記憶はありません。従って、この時期はマイペースで、高校の英語の教科書および授業を理解・吸収することに努めた結果、高校の定期試験で英語については高得点を維持出来たので、英語は得意であるとのイメージと興味を持つようになりました。

② 大学受験の準備

高2の3学期から本格的に大学受験の準備を始めました。法学にも興味があったので、志望校は慶応、早稲田、上智の各法学部に決めました。この3大学・学部の入試科目の中で英語の配点は、他の入試科目の配点より多いので、結果として英語の学習に最も多くの時間を充てました。

英語の学習方法は、基本的に参考書の自習と通信添削の利用でした。正誤・選択問題などの客観式問題については、参考書の自習だけで高得点も可能であると思いますが、英文和訳・和文英訳の記述式問題については、通信添削の利用により第三者の採点を受けました。予備校については、高2生用の夏期講座に一度通いましたが、期待と違っていたので、以後予備校を利用することはありませんでした。

③ 大学入学から卒業まで

入試の結果は、慶応・早稲田・上智の3法学部とも合格で慶応に入学しました。法学部ですから、1・2年次の一般教養課程から法学を中心とした社会科学系の科目の講義が大部分で、英語は週1回の講義でした。3・4年次の専門課程に進むと、英語は週1回の原書購読となりました。英語と疎遠になったと感じたので、テレビの英会話番組を見て、週刊の英字新聞(主要な英単語の和訳付き)を読むことで、英語と疎遠にならないようにしました。従って、テレビの英会話番組と週刊の英字新聞で得た英語力が、本文の前で述べた「大学受験用の英語力+α」のα部分になります。

卒業後は海外相手の仕事をしたいと思っていたので、総合商社入社を目標に就職活動を行いました。

④ 総合商社入社から海外勤務まで

総合商社に入社後、新人教育の一環として英文レター作成の通信添削を半年ほど受けました。国内勤務と海外勤務(米国・英国・オランダ)を繰り返しました。米国・英国はもちろん英語圏ですが、この商社ではオランダも英語圏(一般的にビジネスでも私生活でも英語が通用)に分類されていた為、それまでの英語学習の成果をフル活用することが出来ました。

国内勤務の時はほとんどの場合、海外に勤務する社員を通して海外と接触し、国内・海外の社員間のコミューニケーション言語は日本語でしたので、仕事で英語を使う機会はまれでした。しかし、自分が海外勤務の方になると英語の使用頻度は飛躍的に多くなり、仕事を進めて行く過程で必然的に(勉強せねばと意気込まずとも)知って・使えるビジネス用語も増加しました。従って、英文レター作成の通信添削とビジネス用語の増加が、本文の前で述べた「大学受験用の英語力+α」のα部分になります。

⑤ 外資系会社への転職

3度目の海外勤務から帰国後に永年勤務した商社を退職し、スイス系会社、次いでデンマーク系会社の日本法人に転職しました。年に4回、5回ほど会社の本社役員が視察で来日しましたので、その度に会議に参加し、プレゼンテーションを行いました。また毎月電話会議もあり、週に何度もメールの交信がありました。一番大きな収穫はプレゼンテーションを数多く経験出来たことでした。従って、プレゼンテーションの経験が、本文の前で述べた「大学受験用の英語力+α」のα部分になります。

⑥ 最後に

振り返ると高校時代から英語に興味を持ち、大学卒業後の長い会社員生活を通しても仕事と英語の密接な関連は途切れることなく続きました。このような経験から、「大学受験用の英語力」の底力を実感するようになりました。中学・高校と6年間に及ぶ英語学習の成果で大学受験に臨みますが、外国語大学の英語学科などに進学しない限り、この6年間のように英語の全体構造を体系的に学習する機会は再びないと思います。本文の前で述べた「大学受験用の英語力+α」のα部分は、言わばオプションのようなもので、その時々のニーズに応じて、追加すれば良いです。また「大学受験用の英語力」のように6年間も要することなく、短期間で身に付けられると思います。

④の「英文レター作成の通信添削」と「ビジネス用語の増加」を例にα部分について説明したいと思います。「英文レター作成の通信添削」ではレターのレイアウトとか文章の並べ方(レターの意図を伝えるのにどの順序で並べるべきか)などを学習しますが、文法的に適切でない文章ですと意図は正しく伝わりません。「大学受験用の英語力」、より具体的には「大学受験用の英文法力」がしっかりしていれば、意図は正しく伝わります。「ビジネス用語の増加」は担当の仕事を遂行する為に必要となりますが、難関大学突破に必要とされる4000~6000語レベルの単語数に比べれば少なく、経験ではこの1/10以下ではないかと思います。担当の仕事が変われば、新たに必要となる単語も出て来ますし不要となる単語も出て来ますので、ビジネス用語の単語数は変化します。

最後までお読み頂きありがとうございます、将来皆様にも「大学受験用の英語力」の底力を実感して頂ければ幸いです。