勉強法 受験勉強の極意は「己を知る」事

受験勉強の極意は「己を知る」事

受験勉強の極意は「己を知る」事

「勉強法」、どうしていますか?

受験勉強のハウツー本や、ハウツーサイトなどが沢山氾濫するご時勢です。
カリスマ塾講師の人気講座などにも予約が殺到しているらしいです。

私が家庭教師をしていた時にはよく「勉強の方法を教えてください」とか「先生はどのように勉強していたのですか」など、勉強法について質問を受けました。

しかしいつもしみじみと、勉強方法に関して最も大切なことは何よりも「己を知る」事、これに尽きるのではないかと思うのです。

自分に合った勉強法とは

自分に合った勉強法は、自分でしか見つけられないので、何度も何度も失敗して、自分に合った勉強法を身につけてしまうのが、一番手っ取り早い勉強法なのです。

具体的に、私の「自分の勉強法」は

【まとめて、叩き込む】

です。

「まとめて、叩き込む」とはどういうことか

「まとめて、叩き込む」の勉強法とは、
何時間もかけて覚えなければならない事を覚えやすいようにまとめ、
それを一気に叩き込むという方法です。

その叩き込み方は「隠して書く」という方法。
赤シートなどを使うも良し、紙を半分に折って隠すも良し、
科目や分野によってまとめ方を分けていました。

例えば単語なら紙を折れば良いし、
歴史などは文章にオレンジのペンで暗記事項を混ぜていき、赤シート・・・という具合に。

自分の勉強法にたどり着くまで

昔、漢字や英単語を10回ずつ書くとか、20回ずつ書くとか、そのようにして覚えようとしました。体に叩き込むというやつですね。
でもちっとも覚えられない。何度書いてもすぐに忘れてしまうんです。
腕が疲れてペンだこが痛むだけ・・・。

何が原因かはよく分かりませんが、とにかくそのやり方は私には不向きだったようです。

そこで、「隠して覚える」にシフトしたところ、ぐっと効率よく暗記ができるようになってきたのです。

このやり方はたしか中学3年生の受験期にようやくたどり着いたように記憶しています。

見出した自分の勉強法も「絶対」ではない

それから基本的にはこの「まとめて、隠して叩き込む」やり方で勉強して参りましたが、大学受験の時は世界史で大きくつまずきました。

まとめるべき内容が膨大すぎて、とてもとてもまとめる気力になれなかったのです。
色々と試行錯誤しました。
センター試験はマークシート方式なので漢字が書けなくても大丈夫。じゃあ隠して書いて覚えるやり方ではなく、赤シートの参考書を買ってきて口頭で言えるくらいまで覚えれば十分じゃないか、などと考えては実行しました。
しかし赤シートでカバーできるのはごく一部のみ。基本的な事を問われるセンター試験とはいえ、それだけではとても十分ではありませんでした。

ではやはり、自分でまとめるしかないのか・・・。
と、明け方までひたすら重要事項を暗記帳にまとめた事もありました。
腕が腱鞘炎になるんじゃないかという程痛み、去ったと思うと襲ってくる睡魔と闘いながら必死に作成した暗記帳。

しかし、これは一度たりとも使用されませんでした。

あまりにも凝縮しすぎて非常に使いにくかったのです。
重要事項のみが羅列されていたため、関連事項の説明などが抜けてしまっていて「理解」につながっていかなかったのです。

そして見つけた新たな勉強法

このような失敗を実に6回繰り返し、ようやくたどりついたのが、小説のように楽しくまとめてある小学生用の世界史参考書を読むことから始める、というやり方でした。

これは大成功。非常に興味をもって世界史の魅力を感じながら勉強する事ができました。

まとめ

このように、自分の方法を見つけても、それが絶対というわけではありませんし、人により、科目により、合う合わないがあるはずなのです。

自分を知る事、これが受験勉強が上手くいくための第一歩です。