勉強法 過去完了形と過去形の違いとは?丁寧に説明!|英語勉強法

過去完了形と過去形の違いとは?丁寧に説明!|英語勉強法

過去完了形は、過去形との違いを正確におさえることが大事です。

過去完了形も過去形も時制の基本分野ですが、両者を比較したときに違いがいまいちわからない…といったこともあるかと思います。

ここではそんな過去完了形と過去形について、両者の違いをもとに整理していきます!

 

 

過去完了形と過去形の違いとは?

最初に、過去完了形と過去形のイメージを持ってみましょう。

まずは過去形の例文からです。                     

 

I played soccer yesterday.

(私は昨日サッカーをした。)

                                                   

これは過去形の文になります。

この文では、yesterday(昨日)ということで過去のある時点が示されています。

過去形の文というのは、過去のある時点で起きたことを示しますが、このために、過去のある時点を文の中で表現します。

上記の例文でいえば、yesterday(昨日)が過去のある時点を示す言葉です。

 

この、「私は昨日サッカーをした」という過去形の文は、「昨日」という過去のある時点でサッカーをしたことは示されていますが、それ以外の時点ではどうだったかということが全く示されていません。

過去形の文からは、「過去のある時点」でのことはわかりますが、それよりも前のことや現在のこと、未来のことなどはわかりません。

I played soccer yesterday.

(私は昨日サッカーをした。)

という過去形の文は、

「昨日」という過去のある時点よりもさらに前、例えば「一昨日」はどうだったのかは書かれていません。

また、「昨日」よりも後、「現在」ではどうなのかということや、「未来」ではどうなる予定なのか、といったことも示されていません。

 

このように、過去形の文というのは「過去のある時点」のみの話になります。

まずはこのことを念頭に置いておきましょう!

 

次に、過去完了形の例文です。

 

I had already finished my homework when my father came home.

(私は父が帰宅したとき、すでに宿題を終えていた。)

 

これは過去完了形の文になります。

過去完了形は、had + 過去分詞 の形が基本です。(上記の例文では、「すでに」という意味として had と過去分詞の finished の間に already が入る)

 

過去完了形は、過去のある時点が基点となり、その過去のある時点までの継続などを示します。

過去形の文が過去のある時点だけの話であるのと比べ、

過去完了形は、過去のある時点だけではなく、その過去のある時点までの出来事も含まれます

 

上記の例文でいれば、「父が帰宅したとき」というのが過去のある時点であり、when my father came home と示されています。

その「父が帰宅したとき」という過去のある時点よりもさらに前、私は宿題を終えていた、ということになります。

これが過去完了形の考え方です。

 

この例でいえば、宿題を始めた時点というのは、「父が帰宅したとき」という過去のある時点よりもさらに前の時点となります。

そして基点となる「父が帰宅したとき」という過去のある時点までで、宿題はすでに終えられています。

 

このように、過去形過去のある時点だけの話であるのに対し、過去完了形というのは、過去のある時点よりもさらに前の話も含まれます

この、過去のある時点よりもさらに前の時点というのを、大過去といいます。

 

さて、過去完了形と過去形の違いをさらにつかむため、もう少し例文を挙げていきます。

 

過去完了形は現在完了形と同じく、継続経験完了・結果という意味に大きく分けることができます。

先ほどの例文の、

I had already finished my homework when my father came home.

(私は父が帰宅したとき、すでに宿題を終えていた。)

というのは、「すでに~していた」という完了・結果の意味になります。

次に、

 

He had visited Tokyo twice before he was ten years old.

(彼は十歳になるまで、二回東京を訪れたことがあった。)

 

という例文を見てみましょう。これも過去完了形の文です。

これは、「~したことがあった」という経験を示しています。

before he was ten years old(彼が十歳になるまで)というように、「彼が十歳になった」という過去のある時点を基点として、それまでに「二回(twice)東京を訪れたことがあった」ということを示しています。

これは過去のある時点までの話であり、大過去になります。

つまりこの文は過去完了形の文です。

過去のある時点の話だけでなく、それまでの話も含まれています。

 

これに対し、過去形の例文を見てみましょう。

I visited Tokyo three years ago.

(私は三年前に東京を訪れた。)

これは、三年前という過去のある時点のみの話になります。

三年前という過去のある時点で、東京を「訪れた」ということを示します。

その過去のある時点よりも前の話は全く触れられていません。

過去のある時点以外のことは全く話題になっていないのです。

このように過去形の文は過去のある時点だけの話になります。

 

 

もう一つづつ、過去完了形と過去形の例文を見てみましょう。

まずは過去完了形の例文です。

 

I had been in Tokyo for three years when you came to Tokyo.

(あなたが東京に来たとき、私は三年間東京にいました。)

 

ちょっと複雑かもしれませんが、これは過去完了形の継続を示しています。

順番に整理してみましょう。

when you came to Tokyo(あなたが東京に来たとき)という部分が、過去のある時点となります。

そして、その時点までの話として、私は三年間東京にいたことになる、という継続した状態を示しています。

I had been in Tokyo for three years のうち、been in というのは、be動詞に「in+場所」で「~にいる」という意味として使われます。

そして for three years で「三年間」という継続した状態を示しています。

これも、過去のある時点のみの話ではなく、過去のある時点までの話が含まれているため、過去完了形の文になります。

 

次に過去形の例文です。

I lived in Tokyo three years ago.

(私は三年前東京に住んでいました。)

 

これは、三年前という過去のある時点だけの話として、「東京に住んでいた」という過去の状態が示されます。

ここでは過去のある時点よりも前の話は全く触れられていません。

過去のある時点だけの話となり、これは過去形の文になります。

 

 

まとめ

以上、過去完了形と過去形の違いについてざっとまとめてみました。

最初は、過去のある時点だけの話なのか、過去のある時点だけの話ではなくそれまでのことが示されているのか、ということで過去形と過去完了形の違いをおさえてみましょう。

特に過去完了形は例文からイメージをつかむことが効果的なので、過去のある時点やそれよりも前の大過去について、過去完了形の例文からイメージをつかんでみましょう!

上記に挙げた例文などのように、最初は簡単な英文からでいいので、両者の違いを意識してみてください!

 

<参考> 

過去完了形と現在完了形の違いについては、過去完了形とは?現在完了形との違いをしっかりおさえて整理しよう!

現在完了形と過去形の違いについては、現在完了形って過去形と何が違うの?それぞれの特徴を整理して比較!

も参照してみてください。