勉強法 長文読解で地味に重要な「従属節」の理解

長文読解で地味に重要な「従属節」の理解

主節と従属節という言葉がありますよね?

 

簡単に言うと、

①接続詞、間接疑問文、関係代名詞、関係副詞を使った文章で、

②接続詞or疑問詞or関係代名詞or関係副詞から始まる方のS+V~のまとまりを従属節といい、

③それらがついていないS+V~のまとまりを主節といいます。

 

例文①:

I was in my school when it started raining.

『雨が降り始めたとき、私は学校にいた』(接続詞)

 

 

例文②:

I don’t know what is going to happen next.

『私には次に何が起こるのかわからない』(間接疑問文)

①ではI was in my schoolが主節、when it started rainingが従属節になります。

②ではI don’t knowが主節、what is going to happen nextが従属節になります。

なぜこのような名前がつくかというと、従属節がなく主節だけでも文章は成り立つが、主節がなく従属節だけでは文章が成り立たないからです(『雨が降り始めたとき。』では意味が通じません)。

そして重要なことは、従属節はそれが文中で果たす役割によって名詞節、形容詞節、副詞節の3つに分類することができることです。

 

例を挙げましょう。

 

【名詞節】

She doesn’t know that Mike comes to school today.

従属説that~todayは、『マイクが今日学校にくること』という大きな名詞となっており、knowの目的語になっている。

※名詞節になる場合は接続詞that if whetherを使った文章と間接疑問文がほとんど。

 

 

【形容詞節】

This is the house which I lived in before.

従属節which~beforeは、『私が以前住んでいた(家)』という形で、houseを修飾する巨大な形容詞と見ることができる。

※形容詞節になる場合は関係代名詞、関係副詞のみ。つまり関係代名詞と関係副詞は巨大な形容詞をつくる文法である。

 

 

【副詞節】

I went back home because it started raining.

従属説because~rainingは、『雨が降り始めたので(帰った)』という形で主節の動詞を修飾(詳しく説明)している。

動詞を就職するものは副詞なので副詞節になる。

※副詞節になるのはthatを除く(thatは名詞節を導くから)ほとんどの接続詞を使った文章。

ではなぜ従属節を3つのパターンに分類するのだろうか。

 

理由の一つは、文型の判断をしやすくするため。

 

例えば名詞節の例文(She doesn’t know that Mike comes to school today)では、

that~todayが一つの大きな名詞で、文章全体ではSVOのOに該当しており、SがOをVするという形で簡単に訳ができるようになる。

もうひとつの理由は、同じ単語でも名詞節になるか形容詞節になるか副詞節になるかで文型と訳が全く変わってくるから。

このパターンはよく問題に出される。

特に多いのがwhenとif(ここは超重要!)。

 

例①:

I don’t know when he will come.

『彼がいつ来るかということ(を私は知らない)』

(間接疑問文、名詞節でSVOのOになる)

Today is the day when the god judges us.

『神が我々を裁く(日)』

(関係副詞、形容詞節でdayを修飾するM)

I didn’t notice him when he entered the room.

『彼が部屋に入ったとき(気付かなかった)』

(接続詞、副詞節でMになる)

 

 

例②:

I don’t know if he will come.

『彼が来るかどうかということ(を私は知らない)』

(接続詞、名詞節でSVOのOになる)

I will pay $10 to you if he joins party.

『もし彼がパーティーに参加したら(払う)』

(接続詞、副詞節でMになる)

さらに時制の一致の問題も絡められることがある。

※Mは修飾語と呼ばれ、形容詞、形容詞句、形容詞節と副詞、副詞句(前置詞以下の塊、in the worldなど)、副詞節がなることができます。

各英文の5文型のSVOCに該当しない部分は必然的にすべてMになります。

 

この分類が分かるようになると文型の判断が容易になり、それがひいては日本語訳を飛躍的に容易にします。