勉強法 感嘆文のhowとwhatの違いを丁寧に解説!|英語勉強法

感嘆文のhowとwhatの違いを丁寧に解説!|英語勉強法

感嘆文は How を使う場合と What を使う場合があります。

どういう場合にどちらを使うかというのは、感嘆文の基本ですが、意外に間違えやすい論点でもあります。

ここではそんな感嘆文について説明していきます。

How を使うのか、What を使うのか、あいまいな点をすっきりさせて整理してみましょう!

 

 

How を使うか What を使うか

感嘆文は基本的に「なんて…でしょう」と訳します。

感嘆文の最後には必ず感嘆符の「」をつけます。

それでは、感嘆文で How を使う場合と What を使う場合を考えていきましょう。

 

感嘆文で How を使うときには、

How+形容詞(副詞)+主語+動詞!

という語順になります。

例えば、

How beautiful this lake is.

なら、

「この湖はなんて美しいのでしょう。」

となります。

 

次に、感嘆文で What を使うときには、

What+(a/an)+形容詞+名詞+主語+動詞!

という語順になります。

How の語順との違いは、形容詞と主語の間に名詞があるかないかです

例えば、

What difficult books she has!

なら、

「彼女はなんて難しい本を持っているのでしょう。」

となります。

difficult(難しい)という形容詞の後に books という名詞が続き、その後に she という主語が続いていますね。

このような場合の感嘆文は What を使用します。

 

先ほどの

How beautiful this lake is!

というのは、

beautiful という形容詞の後に this lake is という主語+動詞のまとまりがすぐに続いています。

それに比べて、

What difficult books she has!

というのは、

difficult という形容詞の後に、何が難しいかという部分の説明のため books という名詞を入れたうえで、she has という主語+動詞のまとまりが入ります。

形容詞と主語の間に名詞が入っています。

 

さて、もう少し詳しく見てみましょう。

 

How beautiful this lake is!

の、beautiful(美しい)というのは、this lake(この湖)のことで、これはそのまま主語になっています。

ですので、beautiful という形容詞の後にはすぐに主語+動詞のまとまりが入ります。

How+形容詞(副詞)+主語+動詞!

という語順です。

 

What difficult books she has!

の、difficult(難しい)というのは、books(本)のことです。

そして、この文の主語はあくまでも she(彼女)です。

彼女が難しい本を持っているという内容であり、難しいのは本のことです。

つまり、感嘆文にするには、difficult(難しい)という形容詞の後に、その難しいものとして books(本)という名詞を置いて説明し、その後に she has という主語+動詞のまとまりが続きます。

この文では、形容詞と主語の間に名詞が入っています。

What+(a/an)+形容詞+名詞+主語+動詞!

という語順です。

 

What について、もう一つ例を挙げましょう。

What a nice watch this is!

(これはなんて良い時計でしょう。)

 

という文です。

これは、nice(良い)というのはその後の watch(時計)のことを示しています。

そしてこの文の主語は this です。

この this は、a watch(時計)のことです。

こうなると、確かに、nice(良い)というのは watch(時計)のことを示しており、それは主語の this の内容と同じです。

しかし、

What a nice watch this is!

の主語はあくまでも this であり、nice という形容詞の後には watch という名詞が続いています。

つまり、

What+(a/an)+形容詞+名詞+主語+動詞!

の語順そのままです。

 

このように、形容詞の後に名詞が続き、その後に主語が続く場合は、What が使われます。

形容詞の後の名詞と、その後の主語が意味として同じだとしても、

(a/an)+形容詞+名詞+主語+動詞!

という語順なら、最初に入れるべきは What になります!How ではありません。

 

もし、

What a nice watch this is!

(これはなんて良い時計でしょう。)

と同じ意味で How を使用するのなら、以下のようになります。

 

How nice this watch is!

(この時計はなんて良いのでしょう。)

 

こうすれば、nice という形容詞の後には、

this watch is という、主語+動詞のまとまりが続くことになります!

nice という形容詞と、this watch という主語の間には、他に名詞がありません。

形容詞(副詞)+主語+動詞!

という語順なら、最初に入れるべきは How になります!What ではありません。

 

 

How+形容詞(副詞)+主語+動詞!

What+(a/an)+形容詞+名詞+主語+動詞!

 

両者の違いをしっかりとおさえておきましょう。

 

 

感嘆文の主語動詞の省略

感嘆文では、主語と動詞が省略されることがあります。

例えば、

What a tall boy he is!

(彼はなんて背の高い少年なんでしょう。)

なら、主語+動詞である he is を省略し、

What a tall boy!

となります。

How nice this watch is!

(この時計はなんて良いのでしょう。)

なら、主語+動詞である this watch is を省略し、

How nice!

となります。

会話などで、感嘆文の主語がわかりきっているような場合は、主語動詞を省略することがあります。

このような感嘆文の省略の形もおさえておきましょう。

 

 

まとめ

以上、感嘆文について解説していきました。

この感嘆文は、とにかく HowWhat の違いを語順からしっかりとおさえることが大事です。

感嘆文は、訳自体はそこまで複雑ではないですが、HowWhat かでひっかけて出題してくることが多いので、両者の違いを正確にしておきましょう。

以下に感嘆文の例文を載せておきます。

How を使っているのか、What を使っているのかを意識しつつ、訳してみましょう。

 

 

以下の英文を訳してみましょう。また、(4)については、How を使った感嘆文にしてみましょう。

(1)  How tall this boy is.

(2)  What a tall boy he is.

(3)  What a nice watch you have.

(4)  What a beautiful flower this is.

 

 

<訳>

(1)  この少年はなんて背が高いのでしょう。

(2)  彼はなんて背が高い少年なんでしょう。

(3)  あなたはなんて良い時計を持っているんでしょう。

(4)  これはなんて美しい花でしょう。/How beautiful this flower is.

 

<補足説明>

(4)についてです。問題文の

What a beautiful flower this is.

というのは、beautiful(美しい)という形容詞this(これ)という主語の間に flower という名詞が入っています。

What+(a/an)+形容詞+名詞+主語+動詞!

という語順です。

これに対し、

How beautiful this flower is.

というのは、beautiful(美しい)という形容詞this flower(この花)という主語の間に名詞はありません。

How+形容詞(副詞)+主語+動詞!

という語順です。

意味は二つとも同じです。

What a beautiful flower this is.

(これはなんて美しい花でしょう。)

How beautiful this flower is.

(この花はなんて美しいんでしょう。)

となります。