勉強法 主格の関係代名詞のwhichについて勉強しよう!基本的な考え方とは?

主格の関係代名詞のwhichについて勉強しよう!基本的な考え方とは?

主格の関係代名詞には whowhichthat がありますが、which は人以外の場合で使用するので、使用頻度が高いです。

主格の関係代名詞を勉強するにあたって、まずはこの which という関係代名詞から正確におさえていく必要があります!

ここでは、そんな主格の関係代名詞の which について、例文をふまえて見ていきましょう。

 

 

whichは人以外が先行詞になる関係代名詞

以下の二つの例文で考えてみましょう。

 

That is a building.

(あれは建物です。)

It was built in 1990.

(それは1990年に建てられました。)

 

この二つの文を一つにするときに使用するのが関係代名詞の which です。

関係代名詞を使うと、「あれは建物です」と、「それは1990年に建てられました」という二つの文を、「あれは1990年に建てられた建物です」というように一文にできます。

二つの文で説明していたものを、一つの文でまとめて説明できるというのが関係代名詞の特徴です。

この考え方は、関係代名詞を勉強するうえで一番の基本になります!

そして、上記の例文を一つにするときは、主格の関係代名詞を使います。

ここではその主格の関係代名詞は which になります。

 

それでは、その which という関係代名詞を使って一つにしてみましょう。

以下のようになります。

 

That is a building which was built in 1990.

(あれは1990年に建てられた建物です。)

 

まず、日本語訳から見ていきます。

主語は、「あれは」で that、動詞は「~です」でbe動詞の is です。

英語は主語と動詞がセットなので、最初にくるものは That is となります。

次に、「建物です」といっているので、That is a building となります。

問題はこの後です。

もう一度訳を見てみましょう。

あれは1990年に建てられた建物です。

That is a building だと、「あれは建物です」という訳しかありません。ここに、「1990年に建てられた」という部分を加えなければならないのです。

ここで関係代名詞の出番です。

関係代名詞は、二つの文を一つにするにあたり、ある名詞を修飾します。それを先行詞といいますが、which を使うときは、先行詞は基本的に人以外のものです。

上記の例なら、修飾される名詞は building です。人以外ですね。

そして、修飾したい名詞の後に関係代名詞をすぐ入れます。つまり、building の後にすぐに関係代名詞の which を入れます。

ここまでで、That is a building which~ となります。

which の後には、「1990年に建てられた」という内容を入れます。つまり、was built in 1990 を加えます。

これで文が完成します。

That is a building which was built in 1990.

です。

 

それでは、もとの二つの文をもう一度見てみましょう。

That is a building.

It was built in 1990.

です。

ここでは、a building(建物)がキーワードです。これが先行詞であり、これを修飾、つまり説明したいために、関係代名詞が使われます。そうすれば二つの文だったものが一つになります。

 

ここまでの話をまとめてみます。

関係代名詞を使って二つの文を一つにするとき、説明したい名詞先行詞までの英文は、もとの文と変わりません。つまり、上記の例なら、That is a building までは、もとの文のままです。

その後に、関係代名詞の which を入れます。(That is a building which~

そして、a building の説明として、元の文の二番目の、It was built in 1990. の、was built in 1990. のところを、関係代名詞 which の後ろに入れるということになります。(That is a building which was built in 1990.

このとき、it はいりません。なぜなら、この例ではもともと it とは a building のことで、それを一文で説明したいがために関係代名詞の which を持ち出したのです。関係代名詞の which を持ち出した以上、その後には was built in 1990. だけを続けても意味が通じます。ですので、it はいりません。

 

ここで、関係代名詞の「主格」という言葉の意味を考えてみましょう。

先行詞は a building です。この説明として、関係代名詞 which を用いました。

which の後をもう一度見てみましょう。

was built in 1990. ですね。それではこれの主語は何でしょうか。

それは a building です。

「建物」が「1990年に建てられた」のです。

つまり、先行詞である a building がそのまま主語になります。だからこそ、もとの文の it was built in 1990. の主語である it は、a building であったわけです。

このように、主格の関係代名詞では、先行詞が主語の意味を持ちます。主格の「主」は、主語の「主」の意味を持ちます。

そして、先行詞が人以外なので、使用する関係代名詞は which になります。

ちなみに、関係代名詞 that は、先行詞が人でも物でも使えます。これも覚えておきましょう。

 

 

まとめ

主格の関係代名詞には、which の他にも whothat がありますが、先行詞が人以外になる関係代名詞の which を例にとってまず勉強するとやりやすいです。

人以外のものだと例が多いため、いろんな文章に慣れることができます。

 

関係代名詞の基本は、二つの文を一つにするということです。

そして修飾したい名詞(説明したい名詞)である先行詞の部分までは、元の文のままです。その先行詞の後に which を入れ、説明を続けます。

それで関係代名詞を使った英文が完成します。

以下、主格の関係代名詞の問題を二つ出してみます。慣れる意味でも解いてみてください。

 

次の二つの文を、関係代名詞 which を使って一つの文にしましょう。

(1)This is a picture.

   It was drawn by him.

(2)That picture is mine.

   It is on the desk.

 

<解答>

(1)This is a picture which was drawn by him.

(2)That picture which is on the desk is mine.

<訳>

(1)  これは彼によって描かれた絵です。

(2)  机の上にあるあの絵は私のものです。

 

※(2)について

(2)の文は、上記で説明した主格の関係代名詞の文とはちょっとイメージが違うかもしれません。ですが、基本は同じです!以下、補足説明です。

That picture is mine. は、「あの絵は私のものです」となり、It is on the desk. は、「それは机の上にあります」となります。

これらを一つにすると、「机の上にあるあの絵は私のものです」になります。

主格の関係代名詞 which を使用することで、「あの絵」という先行詞に、「机の上にある」という説明を加えます。

つまり、先行詞は a picture であり、その後に主格の関係代名詞の which を入れ、その後に「机の上にある」という is on the desk を加えます。

ここまでで、That picture which is on the desk(机の上にあるあの絵) となります。

 

問題はこの後です。もともとは That picture is mine. ということで、「あの絵は私のものです」という文でした。That picture which is on the desk だけでは、「私のものです」という部分がありません。

しかし、先行詞の後に主格の関係代名詞の which を入れてその後に説明を入れるという原則を変えることはできません。

つまり、That picture which is on the desk という部分はこれ以上変えようがないのです。

とすれば、この後に「私のものです」という部分を加えるしかありません。

そこで解答のようになります。

That picture which is on the desk is mine.

となります。

 

関係代名詞は最初はややこしいかもしれませんが、先行詞が来たら関係代名詞を入れて続けるという原則は変わりません。ここは動かさずにやってみてください。