2018/11/09公開

レンテンマルクとライヒスマルク違いとは?|世界史勉強法

こんにちは。塾講師めるです。
今回は「ドイツ通貨ってマルクだよね?『レンテンマルク』や『ライヒスマルク』ってなに?」
という質問に答えていきます!

1)マルクがややこしい原因はハイパーインフレだった!

マルクとは,もともとドイツ帝国の通貨でした。
(世界史用語では,後の時代と区別するため金マルクと呼ばれます)

マルクという通貨が一気にややこしくなったのは1914年のことです。
第一次世界大戦中からドイツでは金マルクの鋳造を停止しており,
通貨はすべて「パピエルマルク」と呼ばれる紙幣で発行されていました。

第一次世界大戦で敗戦国となったドイツは,
ヴェルサイユ条約によって莫大な賠償金を抱えることになりました。

ドイツはこの借金を返すため,パピエルマルクを大量に発行しました。
その結果,ドイツではパピエルマルクの価値が大暴落し,
空前のハイパーインフレーション(ハイパーインフレ)が発生したんですね。

ハイパーインフレは1923年にピークを迎え,なんと100兆マルク紙幣まで発行されました。
参考までに例を挙げると,パン1個=1兆パピエルマルクだったそうです。

2)「レンテンマルク」=ハイパーインフレ対策!

状況を打開するため,1923年から発行された臨時通貨「レンテンマルク」です。
1兆パピエルマルク=1レンテンマルクとすることで,
天文学的な大きさに膨れ上がっていた通貨の桁数を切り下げました(デノミネーション)。

レンテンマルクの導入によって,ドイツのハイパーインフレは収束しました。
このことは「レンテンマルクの奇跡」とも呼ばれています。

ですが,あくまでも「レンテンマルク」は一時的な臨時通貨だったので,
レンテンマルクと金を交換することはできなかったんですね。

そこで,ハイパーインフレが落ち着いた翌年の1924年,
新たな法定通貨として「ライヒスマルク」が追加されました。

1ライヒスマルク=1レンテンマルクなので価値は変わりませんでしたが,
正式な法定通貨なので,金と交換することができるようになりました。
こうして,レンテンマルクは徐々にライヒスマルクに交換されていきました。

ライヒスマルクとレンテンマルクは1948年6月まで使用されていました。
その後,西ドイツではドイツマルク,東ドイツではオストマルクが導入され,
1990年のドイツ再統一から1999年のユーロ導入までは,ドイツマルクが通貨として用いられました。

3)まとめ

いかがでしたか?今回のポイントは以下の通りです。

・マルク(金マルク)=ドイツ帝国時代から使用されていたドイツの通貨
          →1914年以降は「パピエルマルク」紙幣のみ発行

・レンテンマルク  第一次世界大戦後のハイパーインフレを抑えるための臨時通貨(金と交換不可)
          ハイパーインフレの収束に成功
ライヒスマルク  =レンテンマルクに代わる法定通貨(金と交換可能)

・1948年以降の通貨 :西ドイツ,再統一後のドイツ=ドイツマルク
             東ドイツ          =オストマルク
              →1999年のユーロ導入に伴い廃止

第一次世界大戦後のハイパーインフレ~レンテンマルク発行の流れは,
記述問題で特に出題されやすいので,必ずおさえておきましょう!

 

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