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2018/11/08公開

中国王朝史の基礎の基礎!中国王朝史はこれで大丈夫!

中国史の大前提

さて、複雑怪奇な中国史ですが、最も基本的で大切なことは王朝の歴史になります。これを基盤にして、細かな知識をそこに足していくだけで、理解が進みます。設計図がなければ、巨大な建造物をまとめ上げるのは容易では有りません。そんな中国王朝の歴史で前提となるのが以下の5つです。

1.同じ時代に「王」はたくさんいる
2.「王」の中の「王」が皇帝を名乗る
3.「王」たちは皇帝になることを目指して、自分の国を豊かにしようとする
4.帝位をかけた戦争では、多くの傭兵が活躍する
5.傭兵としてやってきた民族の中からも皇帝になる人が出てくる

ではそれぞれ解説していきます。

1.同じ時代に「王」がたくさんいる

「王」と聞くとどうしても、「一つの国を治める権力者」のイメージですが、現代に生きる私たちは、どうしても「一つの国」を現代の国境線で考えてしまいがちです。そのため、今回の中国史の場合だと、「王の乱立」状態が頻発しますが、これを言葉では理解できても、頭の中では実はほとんど意味がわかっていません。まず、世界史をやる上では、当時の「国」と今の「国」を、地理的に全く同じものだと考えるのはナンセンスです。

では「王」ですが、これは現代の日本の感覚で言えば、「各県の県知事」のようなものです。要するに、「王」と呼ばれる「各地の有力者」といった形です。「日本と呼ばれる大きな地域の、長野県と呼ばれる場所の王(=長野県知事)」と同じようなものだとざっくりと理解してください。

2.「王」の中の「王」が皇帝を名乗る

各地の「王」たちは自分の領土を広げるため、自分の領土を守るために戦います。そんな中で登場するのが、有名な秦の始皇帝です。彼は、他の「王」たちと戦う中で、次第にその領土を広げていき、ついには現在中国と呼ばれる範囲の大部分を統一してしまいます。そこで、彼は「王」達の中の「王」として、皇帝を名乗ることになります。以降、中国における最大の権力者は皇帝となり、権力を求める人々はこの皇帝の位(帝位)を目指すことになります。

3.「王」たちは皇帝になることを目指して、自分の国を豊かにしようとする

秦の始皇帝以前から、王たちは自分の国の力をつけるために様々なアイディアを持った人々を集めていました。それがいわゆる諸子百家と呼ばれる人たちです。有名なのは孔子や孟子といった人ところでしょうか。この文化は、秦の始皇帝が亡くなって秦が滅亡すると、より計画的に優秀な人材を集める方法を生み出します。それがいわゆる官吏(役人)登用制度です。

「皇帝になる」という明確な目標ができた各地の「王」たちは、様々な形で自分の国を発展させていきます。それを優秀な官吏たちが支えます。そうして力をつけた国の「王」たちが争い、皇帝を目指しました。

4.帝位をかけた戦争では、多くの傭兵が活躍する

さて国力をつけ、帝位を目指す「王」たちですが、自分の国の兵士だけでは、戦争に勝てません。そこで、秦の始皇帝が建造した万里の長城を越えた平原に兵力を求めます。そこでは馬に乗ることを得意とする遊牧民たちが生活しています。車も飛行機もない時代です。人間よりはるかに素早い馬を器用に操る遊牧民たちは、たちまち各国で主力になっていきます。この時期に多くの遊牧民が長城を超えてやってきました。

5.傭兵としてやってきた民族の中からも皇帝になる人が出てくる

その中で大きな事件が起こります。晋の皇帝の位をめぐる争い(八王の乱)の中で活躍した遊牧民たちが、雇い主の「王」たちに対して蜂起(反乱を起こす)するのです。ここから中国史では、もとから存在した地元の有力者(「王」)たちや、中国に入ってきた遊牧民の有力者たちが入り乱れての複雑な帝位争いがおこることになりました。

その結果、遊牧民の建てた帝国が登場することにもなりました(元:モンゴルの遊牧民、清:中国北部、現在のロシアや朝鮮にまたがる地域の民族など)。

まとめ

ざっくりと中国王朝史の前提を説明しましたが、もっとも大切なことは、「国」が今の今のような「国」ではないことと、「王」が今のような「王」ではないことです。これを踏まえて、中国史にチャレンジしてください。きっと理解の深さが変わるはずです。

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