勉強法 英語の再帰代名詞は「〜自身」が基本。強調での使い方と意味も合わせて押さえたい!

英語の再帰代名詞は「〜自身」が基本。強調での使い方と意味も合わせて押さえたい!

myselfhimself など、「~自身」という意味を持つ再帰代名詞ですが、英文でもよく見かけると思います。

この再帰代名詞は具体的にどんな場合に使われるのでしょうか。

「~自身」という訳で使われるのはもちろん、慣用表現として使う場合もあります!

ここではそんな再帰代名詞を整理していきます。

 

 

再帰代名詞の種類

まず、再帰代名詞の種類です。

myself(私自身)、yourself(あなた自身)、himself(彼自身)、herself(彼女自身)、itself(それ自身)、ourselves(私たち自身)、yourselves(あなたたち自身)、themselves(彼ら自身、彼女ら自身、それら自身)

となります。

 

一人称と二人称は、所有格my、your、our、your の後に、単数なら self を、複数なら selves をつけます。

また、三人称は、目的格him、her、it、them の後に、単数なら self を、複数なら selves をつけます。

そうすると再帰代名詞になります。

 

 

「~自身」という意味合い

再帰代名詞の「~自身」というのは、文字通り「~自身」と訳しますが、何かを強調したりする場合に使用することがあります。

以下の例文を見てみましょう。

 

You must do your homework yourself.

(あなたはあなた自身で宿題をしなければならない。)

 

再帰代名詞の yourself が文末にありますね。

こうなると、「誰」という部分(例文なら you という人の部分)が強調されます。

 

You must do your homework.

という文でも、「あなたは宿題をしなければならない。」という意味になりますが、文末に再帰代名詞の yourself をつけることによって、「あなたはあなた自身で宿題をしなければならない。」というように、「あなた」という人の部分が「あなた自身で」というように強調されます。

 

こうすれば、

You must do your homework.

(あなたは宿題をしなければならない。)

よりも、

You must do your homework yourself.

(あなたはあなた自身で宿題をしなければならない。)

というように、you という部分がより強調されるようになります。

 

このように、文末に再帰代名詞を置くと、「誰」という部分が強調されます。

 

 

他には、例えば動詞の目的語にして、文字通り「~自身に、~自身を」と訳したりします。

 

I told myself so.

なら、「私は私自身にそう言い聞かせた。」となります。

 

 

慣用表現について

再帰代名詞でちょっとややこしいのが、再帰代名詞を使用した慣用表現です。

ここではそんな慣用表現について見ていきましょう。

 

まず、by oneself という表現についてです。

これは、「一人で」、「一人ぼっちで」という意味があります。

 

He went to Japan by himself.

とすると、「彼は一人で日本に行った。」となります。

 

また、「一人で」という意味は、「独力で」という意味になることがあります。

例えば、

He did this work by himself.

とすると、

「彼は独力で自力で)この仕事をした。」といった意味で考えることができます。

 

単に文末に himself をつけるだけでも、「彼自身で」という意味になるので、「彼」の部分が強調されますが、by himself にするとさらに意味が強まり、「独力で」「一人で」という意味合いになります!

 

 

次に、for oneself という表現です。

これにも、「独力で」という意味があります。

 

He did that work for himself.

なら、先ほどと同じく「彼は独力で自力で)この仕事をした。」となります。

 

しかし、この for oneself には他にも意味があります。

~自身のために」という意味です。

 

I do my homework for myself.

という文を、「独力で」という意味ではなく「~自身のために」という意味で使うなら、

「私は私自身のために宿題をする。」となります。

 

 

まとめ

以上、再帰代名詞の主要な用法を確認していきました。

「~自身」という訳や、文末に置いたり目的語として置いたりすることももちろん大事ですが、by oneselffor oneself など、再帰代名詞を使った慣用表現もおさえておきましょう。

特に、「独力で」という訳は、「~自身で」という訳とニュアンスが微妙に違ってくるので、訳の問題などで注意してみましょう!

それでは、以下に問題を出しておきます。

 

 

以下の英文を訳してみましょう。

 

I do my homework for myself by myself.

 

 

<訳>

どうでしょうか。

「私は私自身のために一人で宿題をする。」となります。

最初の for myself は、「~自身のために」という訳を、次の by myself は、「一人で」という訳をします。

 

ちなみに、

I do my homework myself.

という文なら、文末に myself という再帰代名詞が置かれているだけなので、

「私は私自身で宿題をする。」という訳になります。「私」という部分が強調されています。

 

このように、微妙なニュアンスの違いもおさえておきましょう!