はじめて「現在完了形」という単元を習った時、ほとんどの方がつまずいたと思います。
何故かというと、“完了形”というニュアンスがそもそも日本語にないからなのです。
また、“現在”完了形は、その視点が「現在」にあり、“過去”完了形は、その視点が「過去」にあります。さらに、“未来”完了形は視点が「未来」にあります。
① I ate the cake.
② I have eaten the cake.
どちらも「ケーキを食べた。」という意味になるのですが、
つまり、②は「現在、ケーキを食べてしまっている状態だ。」という意味になるのです。
「過去完了形」は“過去”に視点があるので、過去完了形は必ず過去形とともに用いられるのです。
The game had already begun when Tom arrived the stadium. (トムが競技場に着いた時には、既にその試合は始まってしまっていた。)
この文章のwhen以下を仮に取っ払ってしまうと、
The game had already begun. (そのゲームは始まってしまっていた…?)
と意味がよく分からない文章になりますね。
The concert will have finished by the time she gets there. (彼女がそこに到着する頃には、そのコンサートは終わってしまっているだろう。)
この場合も、by the time以下を省略すると、
The concert will have finished. (そのコンサートは終わってしまっているだろう(?))
と意味不明な文章になってしまいます。
“過去”完了形と、“未来”完了形は、それらの表現が単体で使われることはなく、前者は「過去」を表す表現が、後者は「未来」を表す表現が伴って用いられます。
いかがでしたでしょうか。
完了形とはイメージがつかみにくい分野ではありますが、そもそも日本語にその意味が無いのでそれは仕方のないことです。
しかし、多くの受験生が苦手としている分野は、試験で問われることが多いです。
まずは視点がどこにあるのか、しっかりと英文から読み取ることが出来るようにしていきましょう!
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