2018/11/09公開

形式目的語のitってなんだろう?例文からイメージを持ってみよう!

参考書で、形式目的語の it という言葉をたまに見かけるかと思います。

形式目的語」と言われても、いまいちピンとこないですよね。

ただでさえ it はいろいろな場面で登場するのに、形式目的語の it と言われると余計に混乱しがちです。

ここではそんな形式目的語の it について解説をしていきます。

 

 

例文からイメージを持つ

形式目的語を理解するにあたっては、まずは例文からイメージをつかむことが重要です。

以下の例文を見てみましょう。

 

I found it difficult to read this book.

(私はこの本を読むことは難しいと気づいた。)

 

found は、find の過去形で、この場合は「気づいた」と訳しています。

find は「見つける」という意味もありますが、「気づく」という意味でも使われます。

そしてこの found の後にある it が、形式目的語です。

以下、順番に解説を進めます。

 

形式目的語というのは名前に「目的語」とある通り、あくまでも目的語です。

目的語は動詞の目的を表すもので、動詞の後ろに置かれます。

上記の例文でも、itfound という動詞の後に置かれていますね。

この it は目的語になります。

 

さて、この形式目的語の it を理解するために、まずは上記の例文を、意味は同じのまま、以下のように書き換えてみます。

I found to read this book difficult.

(私はこの本を読むことは難しいと気づいた。)

という文です。

訳文を見てもわかる通り、意味は先ほどの例文と同じですね。

ここで、find という動詞がポイントになります。

find+A+B

という形で、

A は B だと気づく

という用法があります。

 

過去にすると、

found+A+B

AはBだと気づいた

となります。

これを、

I found to read this book difficult.               

という例文で考えてみると、

to read this book(この本を読むこと)が A の部分に、

difficult(難しい)が B の部分になります。

訳し方は「AはBだと気づいた」になるので、これを当てはめると、

found to read this book difficult という部分は、

この本を読むことは難しいと気づいた

となります。

つまり、

I found to read this book difficult.

という文は、

「私はこの本を読むことは難しいと気づいた。」

となるのです。

 

さて、この文ですが、

find+A+BAはBだと気づく)という表現を使っていますが、A の部分が長いですよね。

to read this book というのは不定詞の名詞的用法で、「この本を読むこと」と訳しますが、長くてややこしい印象があります。

これを簡略化するために、形式目的語の it が登場するのです。

 

形式目的語の it を使用すると以下のようになります。

to read this book というまとまりを、形式目的語の it にまるまる置き換えます。

すると、

I found it difficult

というまとまりができあがります。

しかし、このままでは it の内容がわかりません。

それを説明するため、I found it difficult というまとまりの後に、説明の部分を加えます。

この本を読むこと」が「難しい」と言いたいので、I found it difficult というまとまりの後には to read this bookこの本を読むこと)という意味のまとまりを入れます。

そうして完成した文章が、

I found it difficult to read this book.

(私はこの本を読むことは難しいと気づいた。)

という文章です。

 

どうでしょうか。

一番最初に挙げた例文と同じですね。

 

つまり、

(1)I found it difficult to read this book.

(2)I found to read this book difficult.

という二つの文は、

「私はこの本を読むことは難しいと気づいた。」

というように、意味は同じです。

(1)  の文は形式目的語 it を使用しています。

(2)  の文は find+A+BAはBだと気づく)という表現を使用しています。

 

形式目的語の it は、このように使用します。

 

 

なぜ形式目的語を使用するのか

もう一度、上記の例文二つを見てみましょう。

(1)I found it difficult to read this book.

(2)I found to read this book difficult.

 

(1)  が形式目的語の it を使用した文です。

さて、(1)と(2)を比較してみましょう。

ポイントは difficult です。

形式目的語の it を使用した(1)の文の方が、difficult(難しい)という部分が最初の方に登場しています。

英語は、このように結論を先に出したがります。

「私はこの本を読むことは難しいと気づいた」

という文で、この本を読むのは難しいという、「難しい」の部分をまず言っておきたいときに、

I found it difficult to read this book.

という、形式目的語の it を使用した文を使うと、

とりあえず it という目的語を示したうえで、それが「difficult(難しい)」のだ、という説明ができます。

そしてその it の内容を、後に持ってきます。

 

形式目的語の it は、このような発想の表れだと覚えておくといいでしょう。

 

以下の例文を見てみましょう。

I think it difficult to read this book.

(私はこの本を読むことは難しいと思う。)

 

どうでしょうか。今度は think(思う)という動詞が登場しています。

しかし、先ほどの find と発想は同じです。

think の後に形式目的語の it を続け、その後に difficult を置きます。

そして it の説明として、to read this book(この本を読むこと)というまとまりを続けます。

そうすると、

think it difficult to read this book というのは、

「この本を読むことは難しいと思う」

となり、

I think it difficult to read this book.

というのは、

「私はこの本を読むことは難しいと思う。」

となるのです。

 

この文にも、「難しい」という部分をまずは説明したいという発想があります。

 

 

まとめ

以上、形式目的語の it を説明していきました。

まずは慣れるため、文構造を正確におさえていきましょう。

以下に例文を出しておきます。

形式目的語の it に注意しつつ、訳してみてください。

 

 

以下の英文を訳してみましょう。

(1)  We found it difficult to solve this problem.

(2)  I think it easy for him to solve this problem.

 

 

<訳>

(1)  我々はこの問題を解決することは難しいと気づいた。

(2)  私は彼がこの問題を解決するのは簡単だと思う。

 

<補足説明>

以下、(2)について補足説明です。

I think it easy for him to solve this problem.

(私は彼がこの問題を解決するのは簡単だと思う。)

という文ですが、形式目的語の it を使用しています。そして easy を持ってきて、「簡単だ」ということをまず表します。

そして、形式目的語 it の内容ですが、to solve this problem で、「この問題を解決すること」ということになります。

easy の後にある for him という部分ですが、これは「彼にとって」という意味です。

つまり、形式目的語の it の内容である、to solve this problem(この問題を解決すること)というのが彼にとってどういうことかというと、easy(簡単だ)ということになります。

このように、「誰々にとって」という部分を説明したいときは、to不定詞で it の内容を示す前に、「for+人」のまとまりを加えます。

上記の例文でも、形式目的語の it の内容である to solve this problem というto不定詞のまとまりの前に、for him が登場していますね。

そうしてできた文が(2)の文です。

「私は、この問題を解決するのは彼にとって簡単だと思う。」という訳を少し意訳して、

「私は彼がこの問題を解決するのは簡単だと思う。」としました。

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