勉強法 would ratherの用法をチェック!注意すべきポイントを整理!

would ratherの用法をチェック!注意すべきポイントを整理!

would rather は、「むしろ~したい」という意味があります。

ここでは、そんな would rather の用法について整理していきます。

後ろに than を伴う場合や、否定の形仮定法過去になる場合など、would rather の用法はきちんと正確にしておきましょう!

 

 

would rather の基本的な考え方

基本的な考え方として、would rather の後には動詞の原形が続きます。

例えば、

I would rather stay here.

(私はむしろここにいたい。)

 

だと、would rather の後には stay という動詞の原形が続いています。

また、短縮形もあります。

上記の例文だと、

I’d rather stay here.

のように、would rather を短縮形にできます。

 

 

否定の形

それでは、would rather を否定の形にする場合を考えてみましょう。

以下、例文です。

I would rather not stay here.

(私はむしろここにいたくない。)

 

would rather の否定形は、would rather の直後に not を入れます。

この語順はきちんと覚えておきましょう。

would not rather のような語順にしないように注意です!

 

would rather の否定形は、would rather で一つのまとまりだと考え、その後に not を続けるというように覚えておくなど、とにかく would rather not という語順を正確にしておくことが大事です。

 

 

後ろに than を伴う場合

would rather の用法で、後ろに than を伴う場合があります。

would+rather+動詞の原形(~)、than+動詞の原形(…)

という語順で、

…するよりはむしろ~したい

となります。

than を伴うと比較の意味になり、「…するよりは」という比較対象になるものが登場します。

以下、例文を見てみましょう。

I would rather walk than run.

(私は走るよりはむしろ歩きたい。)

 

ここでも、would rather の後には walk という動詞の原形が登場していますね。

そして、than の後にも run という動詞の原形が登場しています。

than の後にいきなり動詞の原形を続けるという語順に違和感があるかもしれません。

しかし、ここでは、

would+rather+動詞の原形(~)、than+動詞の原形(…)

という語順をしっかりとおさえておいてください!

 

また、「…するよりはむしろ~したい」というのは、

…するくらいなら~するほうがましだ」という訳でも使われます。

 

I would rather walk than run.

(私は走るよりはむしろ歩きたい。)

というのは、

(私は走るくらいなら歩くほうがましだ。)

という訳にもなります。

 

また、この否定の形も、「would rather not」というまとまりになります。

例えば、

I would rather not walk than run.

なら、

(私は走るくらいなら歩かないほうがましだ。)

のようになります。

would rather の後にすぐ not が続いていますね。

 

 

仮定法の形

さて、would rather の用法でもう一つ重要なものがあります。

それは、

would+rather+A+過去形(~)

という語順で、

Aに、(むしろ)~してもらいたいのですが

という意味になるものです。

 

ここでの

would+rather+A+過去形(~)

の「過去形」というのは、仮定法過去のことです。

仮定法は、現在の話を示すときでも過去形を使います。

これが仮定法過去です。

この

would+rather+A+過去形(~)

というのは仮定法過去であり、つまり過去形を使っていても現在の話になります。

ですので、訳も、

~してもらいたいのですが」という現在の話になります。

 

以下、例文です。

I would rather she stayed here.

(私は彼女にここにいてもらいたいのですが。)

 

のようになります。

「むしろ」というのは上記の例文のような場合なら、入れなくても違和感がありません。

 

この用法は、今まで見てきたような、would rather の後に動詞の原形を続けるという用法とは違うので注意です。

仮定法過去の話であり、

would+rather+A+過去形(~)

という形になりますので、しっかりとおさえておきましょう!

最初はこの形に違和感があるかもしれませんが、この形のまま覚えておいてください。

 

 

まとめ

以上、would rather についてざっと見てみました。

まずはそれぞれの語順と訳し方に慣れていきましょう。

否定の形than を伴う形、そして仮定法過去になる場合など、それぞれ比較しておさえることが大事です!

以下、例文を出しておきますので、どの用法なのかということや、訳し方について考えてみましょう。

 

 

以下の英文を訳してみましょう。

(1) I would rather walk than stay here.

(2) I would rather he studied English.

(3) I would rather not walk.

 

 

 

<訳>

(1)  私はここにいるくらいなら歩くほうがましだ。

(2)  私は彼に英語を勉強してもらいたいのですが。

(3)  私はむしろ歩きたくない。

 

<補足説明>

それぞれの用法の見分け方ですが、まず(2)は、would rather の後に he が登場し、そして動詞の過去形があります。つまり、would+rather+A+過去形(~)という語順です。ですので、仮定法過去になり、過去形が使用されていても意味は現在になります。そして、「~してもらいたいのですが」という意味になります。

また、(1)と(3)は、両方とも would rather の後に動詞の原形が続くパターンで、(3)はその否定形です。つまり、would rather の直後に not が入っている場合です。「むしろ…したくない」という意味になります。(1)は後ろに than を伴って、比較対象を示す場合になります。つまり、「…するよりはむしろ~したい」や、「…するくらいなら~するほうがましだ」という訳になります。