勉強法 動名詞の意味上の主語とは?例文からそのポイントをおさえてみよう!

動名詞の意味上の主語とは?例文からそのポイントをおさえてみよう!

動名詞の意味上の主語って何だと思いますか?

参考書などに「動名詞の意味上の主語」という言葉がのっていても、いまいちピンとこない…。そんなこともあるかと思います。

ここでは、そんな動名詞の意味上の主語について、ポイントと例文を挙げていきます!

しっかりとおさえていきましょう。

 

 

動名詞の意味上の主語の例

動名詞の意味上の主語を考えるにあたり、まずは、be sure of ~ という表現を使って考えていきます。

この be sure of ~ は、「きっと~だと思う」や、「~だと確信している」という意味です。

以下の例文を見てみましょう。

 

I’m sure of winning the race.

(私はそのレースに勝つと確信している。)

 

この文の、winning という部分が動名詞です。

 

まず、be sure of ~ という表現の「~」の部分は名詞が登場します。

of という前置詞の後には、基本的に名詞が続きます。

そこに動詞の内容を入れたいと思ったら、動名詞を登場させます。

動名詞は、動「名詞」と考えると、名詞が入る部分に持ってくることができる、と覚えられます。

 

上記の例文の、be sure of winning という部分では、of という前置詞の後に、winning という動名詞が登場しています。

 

さて、この文の動名詞の意味上の主語は何なのでしょうか。

これを考えていきましょう!

 

もう一度例文です。

I’m sure of winning the race.

(私はそのレースに勝つと確信している。)

 

winning という動名詞の部分は、「勝つこと」という意味になります。

この「勝つ」という部分が誰の動作を想定しているかというと、「私」の動作として想定されています。

「私」が「勝つ」ということになります。

つまり、

I’m sure of winning the race.

(私はそのレースに勝つと確信している。)

というのは、

そのレースに「私」が勝つということを、「私」が確信しているということになります。

 

この winning という動名詞の意味上の主語は、他ならぬ「私」であり、この文の主語と同じです。

このように、動名詞の意味上の主語が文の主語と同じになる場合、動名詞の意味上の主語は文の主語として登場するのみです。

I’m sure of winning the race.

という文を見ても、I(私)という部分はこの文の主語として一回しか登場していません。

 

それでは、次の例文です。

I’m sure of his winning the race.

(私は彼がそのレースに勝つと確信している。)

 

どうでしょうか。今回は winning という動名詞の前に、his が登場しています。

そして、「彼が勝つこと」という意味になっています。

つまり、この winning(勝つこと)という動名詞の意味上の主語his(彼)ということになります。

この場合の「勝つ」というのは、「彼」が「勝つ」ということを想定して示されたものです。

 

さて、この

I’m sure of his winning the race.

(私は彼がそのレースに勝つと確信している。)

という文では、文の主語は I(私)です。

「確信している」という部分の主語は I(私)です。これがこの文の主語です。

しかし、winning という動名詞で示された「勝つ」という部分の主語は「彼」になります。

これは、先ほどの

I’m sure of winning the race.

(私はそのレースに勝つと確信している。)

という文と違い、文の主語と動名詞の意味上の主語が異なります

ですので、「彼」というのをきちんと示さなければなりません。

そこで、 be sure of の後にすぐ動名詞の winning を持ってくるのではなく、まず his を入れて「彼」という動名詞の主語を示したうえでwinning という動名詞を持ってきます。

そこで、 be sure of his winning となり、全体として、

I’m sure of his winning the race.

(私は彼がそのレースに勝つと確信している。)

となります。

 

このような、文の主語と動名詞の意味上の主語が異なる場合は、動名詞の前に意味上の主語を入れます。

また、もう一つポイントがあります。

上記の例文では、his winning として、winning という動名詞の意味上の主語は his という所有格を使用して示しました。

しかし、his ではなく him という目的格を使って示すこともできます!

つまり、

I’m sure of him winning the race.

としても、「私は彼がそのレースに勝つと確信している。」という意味になります。

 

このように、動名詞の意味上の主語は、所有格か目的格を動名詞の前に登場させます

 

 

動名詞の意味上の主語の例文の書き換え

さて、このような動名詞の意味上の主語ですが、今までは be sure of ~ を例に挙げて説明しました。

他にも、be ashamed of ~~を恥じている)や、be afraid of ~~を恐れている)などの例があります。

もちろん、上記の例文で挙げた be sure of ~と基本は同じです!

 

さらに重要なのが、このような表現は that を使用した書き換えが可能です。

これも、動名詞の意味上の主語と一緒に覚えておくと便利です。

 

I’m sure of his(him) winning the race.

(私は彼がそのレースに勝つと確信している。)

というのは、

I’m sure that he will win the race.

という文に書き換えが可能です。

これについて、説明していきます。

 

まず、be sure of ~ ofthat に変えます。

be sure that ~ となり、意味は同じく「きっと~だと思う」「~を確信している」となります。

そして that の後ろの部分は「」、つまり「主語+動詞」のまとまりが登場します(that節)。

通常の文と同じく主語+動詞を続けることができます。

上記の例文なら、that he will win the race というように、that の後には、he will win the race(彼はそのレースに勝つだろう)という意味になる文が続いています。

ちなみになぜ will かというと、彼はまだそのレースに勝ったわけではないので、未来の話として will を使います。

そうしてできあがった文が、

I’m sure that he will win the race.

です。そしてこれを動名詞を使用して書き換えると、

I’m sure of his(him) winning the race.

となります。

 

さらに、

I’m sure of winning the race.

(私はそのレースに勝つと確信している。)

なら、動名詞の意味上の主語は文の主語と同じく「私」なので、文の主語として I を持ってくるのみでした。動名詞の前に動名詞の意味上の主語は登場していません

これを be sure that ~ の形で置き換えると、

I’m sure that I will win the race.

(私はそのレースに勝つと確信している。)

となります。

あくまで「主語+動詞」というまとまりが入るthat節なので、文の主語と同じでも、that の節の中にもう一度「私」を登場させます

 

このように、that を使った表現も、動名詞の意味上の主語とセットで覚えておきましょう!

 

 

まとめ

以上、動名詞の意味上の主語に関連したポイントを整理していきました。

動名詞の部分の主語が、文の主語と同じなのか、それとも違うのか、しっかりと整理してみましょう!

まずは簡単な英文でいいので、文構造を正確におさえてみてください。

以下、例題を出しておきます。

 

 

以下の英文を訳してみましょう。

(1)  I’m afraid of making mistakes.

(2)  I’m sure of her passing the exam.

(3)  He is afraid of my making mistakes.

 

<訳>

(1)  私はミスをすることを恐れている。

(2)  私は彼女がその試験に受かることを確信している。

(3)  彼は私がミスをすることを恐れている。

 

<補足説明>

まず(1)ですが、これは be afraid of ~~を恐れている)の of という前置詞の後に making という動名詞がすぐに登場しています。つまり、他に主語になりえるものが示されていないので、この動名詞の意味上の主語は、文の主語である I(私)となります。「私」が、「私がミスをする」ということを恐れているという内容です。

これに対して(3)は、文の主語は he(彼)です。そして、making という動名詞の意味上の主語は、my として示されています。文の主語が「彼」で、動名詞の意味上の主語が「私」となります。

(2)は、文の主語は I(私)で、passing という動名詞の意味上の主語her として示されています。文の主語が「私」で、動名詞の意味上の主語が「彼女」となります。