勉強法 助動詞と一般動詞のneed違いについて説明!|英語勉強法

助動詞と一般動詞のneed違いについて説明!|英語勉強法

need には助動詞と一般動詞がありますが、これが出題されるとひっかかりやすくなります。

need が英文に登場したら、それが助動詞なのか一般動詞なのかを正確に見極める必要があります!

ここではそんな助動詞の need と一般動詞の need の二つについて説明していきます。

両者の違いを正確に見ていきましょう。

 

 

両者の違いとは?

まず、助動詞の need について大事なポイントがあります。

それは、助動詞の need肯定文では使われないということです。

否定文か疑問文で使用することになります。

否定文で使用するときは、「~する必要はない」という意味になります。

このことをふまえ、以下の例文を見てみましょう。

 

(1)You need not do this work.助動詞need

(2)You don’t need to do this work.一般動詞need

 

どうでしょうか。いずれも「あなたはこの仕事をする必要はない。」という意味になります。

それでは順番に見ていきましょう。

 

(1)の、

You need not do this work.

という文に使われる need助動詞です。

助動詞の否定形は、動詞の前に、「助動詞 + not」を入れます。

上記の例文でも、動詞の do の前に、need not という「助動詞 + not」が入っていますね。

この文の need助動詞です。

 

次に(2)の、

You don’t need to do this work.

です。

ここで使用される need一般動詞です。

一般動詞を否定するときは、do not(don’t)、does not(doesn’t)、did not(didn’t)が登場しますが、この例文では主語が you で、さらに現在の話なので、don’t(do not)が使用されています。

このことから、この文の need というのは一般動詞ということになります。

この文では一般動詞の need の後に「to + 動詞の原形」がありますが、これにより不定詞の名詞的用法が加わり、「~する必要がある」という意味になっています。(下記「一般動詞の need について」参照)

この文の場合は don’t で否定していますから、don’t need to ~ で、「~する必要はない」という意味になります。

 

助動詞なら、このように don’t が来ることはありえません!

このことから、(2)の文の

You don’t need to do this work.

で使われる need一般動詞だということになります。

 

(1)  の文に戻ってみましょう。

You need not do this work.

だと、need の後ろに not が入っています。

一般動詞を否定するときは don’t などが入りますが、need のすぐ後ろに not を入れるというのは一般動詞の否定の形としてはありえません!

ですので、この場合の need助動詞だということになります。

 

このように、助動詞の need と一般動詞の need は、その文からしっかりと違いをおさえましょう!

 

 

一般動詞のneedについて

さて、助動詞の need は肯定文では使用されませんが、一般動詞の need はもちろん肯定文でも使用されます。

以下、一般動詞の need の例文をいくつか挙げていきます。

 

一般動詞の need は、「必要とする」という意味で、

I need some notebooks.

(私はいくつかノートが必要だ。)

などのように使用したり、

先ほどの

You don’t need to do this work.

のように、後ろに不定詞の名詞的用法として「to + 動詞の原形」をともない、need to ~ で「~する必要がある」のように使用したりします。

 

He needs to study English.

(彼は英語を勉強する必要がある。)

という文なら、肯定文で、「to + 動詞の原形」をともない、need to ~ で「~する必要がある」となっています。

さらに主語が he で三人称単数なので、一般動詞の後ろに s をつけるという原則通り、needs となっています。

 

 

まとめと例文

以上、助動詞の need と一般動詞の need の違いをざっと整理してみました。

need について、助動詞か一般動詞かを見極めるには、まずは例文からイメージをつかむことが大事です!

助動詞の形になっているのか、一般動詞の形になっているのかは、否定文や疑問文で判断することができます。

また、肯定文では助動詞の need は使用されないので、一般動詞の need となります。

このことをまず整理しておきましょう!

 

以下に例文を挙げておきますので、助動詞の need なのか、一般動詞の need なのかに注意しつつ、訳してみましょう。

 

 

以下の英文を訳してみましょう。また、文中で使われる need が、助動詞なのか一般動詞なのかを考えてみましょう。

(1)  You need not do this homework.

(2)  You need to do this homework.

(3)  She doesn’t need to do this work.

(4)  She need not do this work.

(5)  Need I do this homework?

(6)  Do I need to do this homework?

 

<解答>

(1)  あなたはこの宿題をする必要はない。(need=助動詞)

(2)  あなたはこの宿題をする必要がある。(need=一般動詞)

(3)  彼女はこの仕事をする必要はない。(need=一般動詞)

(4)  彼女はこの仕事をする必要はない。(need=助動詞)

(5)  私はこの宿題をする必要がありますか。(need=助動詞)

(6)  私はこの宿題をする必要がありますか。(need=一般動詞)

 

<補足説明>

いかがでしょうか。順番に説明していきます。

まず(1)ですが、need の後に not が来ています。このような否定形は助動詞しかないので、この need は助動詞です。(2)は肯定文です。肯定文で使用できる need は一般動詞です。そして「to + 動詞の原形」という不定詞をともなって、need to do ~ で、「~する必要がある」となります。(3)は、doesn’t があるため、一般動詞です。そして(2)と同様、不定詞をともなっています。need to の形になっていますね。(4)は、need not の形なので助動詞です。

最後に、(5)と(6)についてです。両方とも「私はこの宿題をする必要がありますか。」という意味ですが、まず(5)から見ていきましょう。

Need I do this homework?

という文です。

これは助動詞の need が使われています。

助動詞の need は肯定文では使えず、否定文と疑問文で使われます。そしてこの文は疑問文で助動詞の need を使用した文になります。

助動詞の疑問文は、主語の前に助動詞を入れます。この文でも主語の I の前に助動詞の need が登場していますね。

そしてこのような形の疑問文は一般動詞ではありえません。一般動詞の疑問文は(6)のようになります。

Do I need to do this homework?

という文です。Do が使われていますね。このような疑問文の形は一般動詞の疑問文の形になります。ですので、この文の need は一般動詞です。

そして、「to + 動詞の原形」という不定詞をともなって、need to do ~ で、「~する必要がある」という意味になります。