勉強法 「時制」で理解する英文法 … 進行形 be ~ingの使い分けも時制で納得!

「時制」で理解する英文法 … 進行形 be ~ingの使い分けも時制で納得!

こんにちは! 困ったときのかたがわさんです!

今回は「進行形 be ~ing」の訳し方と状況の理解の仕方について、英文法のキモである時制の観点から説明します。

時制から be ~ingを理解することで、動名詞や分詞構文まで、多くの文法事項に共通点を見出す事が出来ますよ。

ちなみに、これから話をすることは、いわゆる ○○進行形全てに共通の話です。

現在進行形、過去進行形、未来進行形… 過去完了進行形、他にもいくらでもありますが、全部同じですからね!

 

1.進行形 be ~ingの「時制」

進行形の時制と言われて、どういったイメージを持ちますか?

時制では、よく「過去」「現在」「未来」という3つの括りで考える事が多いですよね。

私が英文をイメージする時によくオススメしているのが、英文は「撮影日の書いてある写真」だと思うこと、です。

では、2つの英文を読み比べてみてください。

 

例1. 現在形のふつうの文

He plays basketball at a gymnasium.

(彼は体育館でバスケットボールをする)

 

例2.現在進行形のふつうの文

He is playing basketball at a gymnasium.

(彼は体育館でバスケットボールをしている)

 

みなさんは、2つの英文、現在形と現在進行形とで、言いたいことの違いを説明できるでしょうか?

現在形の時制の範囲はすごく広いという事が、文法をしっかりと理解する上では重要なことです。

現在形の主なイメージは「習慣」です。 なので「過去にもやったことがあるし、たぶん未来でもやること」です。

したがって、例1.のHe plays…は「彼は体育館でバスケットボールをする(ことがある)」という意味になります。

話している時に、バスケをやっている必要はありません!

写真のイメージで言えば、あくまでも「1枚だけではない」のです。

過去にも、おそらく未来にも、同じように体育館でバスケをしている写真が何枚あるハズ、という、幅の広い表現なのです。

 

では、例2の現在進行形はどうなっているのか、想像できますか?

現在進行形のイメージは、過去も未来も気にせずに「今だけ」を強く強調したものです。現在進行形という言葉の通り、現在進行中のことなのです。

例2.の英文に現在進行形の文法の意味を少し付け加えると「彼は(すくなくとも今は)体育館でバスケットボールをしている」となります。

もっと現在進行形らしさを加えると「経験があるかどうかや、将来もう一度やるかは知らない」という意味を持ちます。

現在進行形の写真は、本当に話をしているその瞬間の1枚だけである というイメージを持って下さい。

そして、現在形と違い、現在進行形では写真が1枚しか無いので、すごくハッキリしているのです。 日本語で言うところの「強調」ですね。

「彼は まさに今 たしかに バスケットボールをやっている!」という言い方をしてもいいのです。

繰り返しますが、「やっている!」という今の瞬間を強調しているのが現在進行形です。

進行形 ~ingの形になった時点で、それをやっている(やっていた)事は確定なのです。

進行形がnowとセットで用いられるのは、そういった事をもっと強調したいという意味合いもあります。

 

過去も未来もあるから、べつに今はバスケをしていなくてもいいのが現在形

過去と未来は全く気にしないかわりに、今は絶対にバスケをしているのは現在進行形なのです。

 

 

2. be always ~ing 「進行形で現在や過去の習慣の強調」の話

進行形の応用で、英語にはこんな表現もあります。

 

例3.alwaysを用いた「進行形での現在の習慣の強調表現」

He is always playing basketball after school.

(彼は放課後にはいつもバスケットボールをしている)

 

進行形be ~ingに、 いつもalways をくっつけることで、習慣の意味になります。

……んん?と思った人は、すごくセンスが良いですよ!

そう、「習慣」だったら、無理に進行形にせず、「現在形でもいい」んです。

 

例4.He plays basketball after school everyday.

(彼は毎日放課後にバスケットボールをしている)

これも間違いではありません。ここからは国語にも近い、「いいたいこと」の話になります。

 

まずは進行形の例3.He is always pleying~ … を、文法の意味を()で挟んで日本語にすると、こうなります。

「彼は(本当によく)放課後にはいつ(見て)もバスケットボールをしている」

現在形の例4.He plays basketball~の「彼は毎日放課後にバスケットボールをしている」と見比べてみてください。

どうですか?違いが見えてきましたか?

進行形 be always ~ingの文には、話している人の感心や感情を込めているのに近い「強調」の意味を持つのです。

これは一般動詞ing の形がもつ「とにかくその時点では絶対にやっている」という時制が持つ特徴なのです。

現在形の時制は幅が広いので、そこまで強調する事はできないんですね。

友達が趣味で毎日放課後にバスケをやってるよ、程度の時には現在形。

オリンピック選手が密度も濃く長時間の練習を毎日やっているのを見て、感心した時には 進行形 be always ~ingとするようなイメージで

使い分けをすると感覚をつかみやすいかなと思います。

 

 

3.go + 進行形~ing ~しに行く!という表現

もう一つ、進行形 ~ingの持つ時制から作れる表現があります。

 

例5.He goes playing basketball to the gymnasium.

(彼は体育館へバスケットボールをしに行く)

 

この進行形を含んだ文が、どういう時制になっているか、イメージが出来ますか?

文章全体の時制はあくまでも「現在形」です。 He goes ~ なので、あくまでも「彼は~行く(習慣がある)」し、今まさに向かっているとは限りません。

確認をしますが、 ~ing 進行形の形が持つ時制は「その時点では絶対にやっている!」というものすごく狭い範囲での確実な出来事です。

では、この場合にはどうなるかというと、行ったら(着いたら)絶対にバスケをする という「確定した未来その一点」になるんですね。

類似の表現があるので、しっかり見比べてみてください。

 

例6.He goes to the gymnasium playing basketball.

(彼はバスケットボールをしながら体育館へ行く)

「彼は(体育館へ行く時には必ず)バスケットボールをしながら行く」という意味になります。

~ingは確定しているので、goするときには必ずplay basketballなのです。 怒られそうですね!!

 

 

4.まとめ

be ~ing 進行形を含め、 動詞+ingにした形には必ず「その時点では確定していること」と極めて範囲の狭い代わりに、ハッキリしているという時制を持ちます。

合わせて、確定していることとハッキリしている事を利用して「強調」の表現にも使われます。

進行形 ~ingはあくまでも「極めて狭い一点だけを見た時の確定」であることにしっかりと注意をして、

文全体の時制と、確定しているのがいつなのかという部分の時制をしっかりと見極める練習を繰り返していきましょう!