勉強法 過去進行形とは?基本となるポイントを正確に整理しておきましょう!

過去進行形とは?基本となるポイントを正確に整理しておきましょう!

過去進行形は、過去のある時点において「~していた」という意味になります。

過去進行形を勉強するときには、「~していた」という意味や文構造をおさえ、さらに現在進行形などとの違いをおさえていくことが大事になります。

ここではそんな過去進行形のポイントを整理していきます!

 

 

過去進行形の作り方と意味

過去進行形の作り方は現在進行形の作り方と基本が同じです。

現在進行形は

be動詞(amareis)+動詞のing形

ですが、

過去進行形はこのbe動詞を過去のものに変えます。

つまり、

be動詞(waswere)+動詞のing形

となります。

意味は、「~していた」となり、過去のある時点にある動作をしていたということになります。

過去のある時点で進行していた動作のことを示します。

現在進行形が、現在の時点で「~している」という意味になるのに対し、過去進行形は、過去の時点で「~していた」となります。

 

 

過去進行形の例文

それでは、過去進行形の例文を見てみましょう。

 

I was playing the piano then.

(私はそのときピアノを弾いていた。)

 

これは、then(そのとき)という言葉が重要なポイントです。

これが過去のある時点を示す言葉になり、この時点でピアノを「弾いていた」となります。

つまり、過去のある時点でピアノを「弾いていた」というのは過去のある時点で進行していた動作を示しています。

 

これは現在進行形と比較するとわかりやすいです。

例えば、現在進行形の例文として

He is playing the piano now.

(彼は今ピアノを弾いている。)

という文を見てみましょう。

これは、now(今)という言葉がポイントです。

今現在、「~している」という進行中の動作を示しており、これは現在進行形です。

これに比べ、先ほどの

I was playing the piano then.

(私はそのときピアノを弾いていた。)

という過去進行形の文は、then(そのとき)という過去の時点で「~していた」という進行していた動作を示しています。

 

さて、作り方の確認です。

I was playing the piano then.

(私はそのときピアノを弾いていた。)

というのは、be動詞として過去の was がありますね。

過去進行形の文は、was were の後に動詞のing形が入ります。

上記の例文でも、was というbe動詞の後には playing という動詞のing形がありますね。

 

この文の主語を they you にすると、

You were playing the piano then.

(あなたはそのときピアノを弾いていた。)       

They were playing the piano then.              

(彼らはそのときピアノを弾いていた。)

 

となり、be動詞は were になります。

このように、主語によって waswere かを使い分けます。

 

 

過去進行形の否定文と疑問文

それでは次に過去進行形の否定文と疑問文についてです。

過去進行形は現在進行形と同じように、be動詞を使用します。

ですので、be動詞の文の否定文と疑問文と基本が同じになります。

つまり、否定文なら、be動詞の後に not を入れます。

疑問文なら、主語と be動詞を入れ替え、最後にクエスチョンマークをつけます。

それでは以下、例文です。

 

I was not playing the piano then.

(私はそのときピアノを弾いていなかった。)

 

これは過去進行形の否定文です。was というbe動詞の後に not が続いています。

この was not を短縮して wasn’t というように短縮形にすることも可能です。

 

I wasn’t playing the piano then.

(私はそのときピアノを弾いていなかった。)

のようになります。

また、were not なら、weren’t と短縮できます。

 

次に過去進行形の疑問文です。

 

You were playing the piano then.

(あなたはそのときピアノを弾いていた。)

という文を疑問文にしてみましょう。

以下のようになります。

 

Were you playing the piano then?

(あなたはそのときピアノを弾いていましたか。)      

 

これは、主語の you とbe動詞の were を入れ替え、最後にクエスチョンマークをつけた形になっていますね。

これが過去進行形の疑問文です。

 

この過去進行形の疑問文はbe動詞を使った疑問文です。

ですので、答え方もbe動詞を使った答え方となります。

Were you playing the piano then?

(あなたはそのときピアノを弾いていましたか。)

の答え方としては、

Yes I was.

(はい、弾いていました。)

No I wasn’t.

(いいえ、弾いていませんでした。)

となります。

 

以上のように、過去進行形の否定文と疑問文は、be動詞を使った否定文と疑問文になります。

 

過去進行形は現在進行形と同じく、be動詞の後の動詞のing形は確かにもともとは一般動詞です。

playing なら、play(する、弾く)という一般動詞がもともとの形です。

しかし、過去進行形も現在進行形も、あくまでbe動詞を使用した文なので、一般動詞の否定文や疑問文にはならないので注意です!

過去進行形の否定文と疑問文において、一般動詞の過去形の否定文や疑問文のように did が登場することはありえません。ここは最初に間違えやすいところなので注意してください。

過去進行形の否定文と疑問文は、必ずbe動詞の否定文と疑問文の形になることに注意です。

否定文なら、be動詞の後に not を入れ、

疑問文なら、主語と be動詞を入れ替え、最後にクエスチョンマークをつける、

ということを正確にしておきましょう!

 

 

まとめ

過去進行形の文は、まずはその作り方意味について、例文から正確におさえることが大事です!

以下に例文をのせておきますので、過去のある時点での進行を示しているということや、その作り方について、確認してみてください。

 

 

以下の例文を訳してみましょう。

 

 

(1)  They weren’t playing soccer then.

(2)  She was studying English when her father came home.

(3)  Were you studying English then?

(4)  I was playing the piano at 4 p.m. yesterday.

 

 

 

 

<訳>

(1)  彼らはそのときサッカーをしていなかった。

(2)  彼女は彼女の父親が帰宅したとき、英語を勉強していた。

(3)  あなたはそのとき英語を勉強していましたか。

(4)  私は昨日の午後4時、ピアノを弾いていた。

 

<補足説明>

まず(1)からです。これは過去進行形の否定文で、then(そのとき)という過去の時点では、彼らはサッカーをしていなかったということを示しています。

(2)は、when her father came home(彼女の父親が帰宅したとき)という過去の時点が示され、その時点での she(彼女)の「英語を勉強していた」という進行していた動作を示しています。

(3)は、過去進行形の疑問文です。then(そのとき)という過去の時点で、「あなたは英語を勉強していましたか」という進行の動作を聞いています。

(4)は、at 4 p.m. yesterday(昨日の午後4時)という過去の時点で「ピアノを弾いていた」という進行していた動作を示しています。

この(4)について、もう少し詳しく見てみます。

例えば yesterday のみが示されているとすると、

I played the piano yesterday.

(私は昨日ピアノを弾いた。)

というように、単純な過去形の文になります。これは、yesterday(昨日)というように示されているのみで、昨日のいつの時点がはわかりません。漠然と「昨日」というように過去の時点を示すときは、単純に過去形の文でも意味が通じます。

しかし、例文のように at 4 p.m. yesterday(昨日の4時)というように具体的に示されると、「昨日の4時の時点でピアノを弾いていた」というように、過去の時点での進行を示すことができます。このような場合は過去進行形にして示すことになります。